社会保険労務士試験受験生の皆様、こんにちは。
さて、午前中の選択式試験の最大のミッションは、「基準点割れの回避」です。
原則として3点以上、全体の得点分布が悪ければ(1点以下30%以上、2点以下50%)は2点以上を必ず得点することです。
難問が出題された際に、基準点割れ回避の最終手段として用いられるのが、ダブルマークです。
ダブルマークとは
例えば次のような問題の際に使用します。
《問題》
調整保険料率は、基本調整保険料率に修正率を乗じて得た率とする。基本調整保険料率は【A】が定める率であり、修正率は【B】が定める率である。
《選択肢》
①健康保険組合 ②健康保険組合連合会 ③全国健康保険協会 ④厚生労働大臣
《受験生さんの心情》
・Aは(②か④)が入る、Bも(②か④)が入る。それは間違いない。・A②B④でいくか、逆にA④B②でいくか
・よし!A②B④でいくか・・・
・いや、まて!もし逆の組合せが正解だったら2空欄全滅になってしまう。どうしよう・・・・
・よし!AもBも②を入れよう。これで1点確保!
これが「ダブルマーク」といわれる手法です。
ダブルマークが採点の対象とされなかった、ということはこれまで聞いた範囲でなく、「ダブルマークは採点対象外です」という案内もないので、次の試験も有効だと思います。
ただ、変則マークではあることに違いはないので、使うかどうかは自己責任でお願い致します。また、近年、労一を中心として難問4択化が進んでいるので、その際は当然ダブルマークは使えません。
このダブルマークにも使いどきがあります。
ダブルマークの使いどき
ダブルマークで1点もぎ取れば3点確保できるという場面です。
例えば、すでに「他の選択肢で2点は確実」という場合にダブルマークで1点確保するのです。
判断に悩むのは「他の選択肢で1点は確実」という場合のダブルマークの是非です。
①ダブルマークなしで正攻法で3点確保にチャレンジする
②ダブルマークありで2点確保して基準点補正を祈る
これは究極の選択といえるでしょう。
ほとんどの場合は①の正攻法の方が無難です。
一方、②は本当に最終手段です。問題文をみて、ご自身で「コレは絶対に救済がはいる」と確信がもてた場合だけです。その際の判断基準とし、「法改正又は統計×数字3空欄以上×自分にとっても難問」の条件を満たしていると、スクール層も無勉層が壊滅状態になるため救済の可能性は高まります。
また、科目によって救済のされやすさにばらつきもあります。
忘れるところでしたが、問題の解答は次の通りです。
【A】④厚生労働大臣
【B】②健康保険組合連合会
平成20年の本試験でこの周辺が問われてスクール層、無勉層共倒れで、基準点が「1点以上」に補正された年でございました。
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