今回は、平成30年(2018年)社労士試験の選択式試験の出題予想と補正(救済)についてのまとめ第6弾です。テンプレは以下のとおり。
【傾向】出題傾向をまとめます
【予想】出題予想です(3段階評価)
◎→本命(大原やTACなどの大手スクールの殆どが出題予想)
○→対抗
▲→大穴
【補正】補正(救済)のされやすさです(3段階評価)
★★★→補正に期待をもてる
★★→どちらともいない
★→補正に期待しない方がよい
補正(救済)のされやすさによってダブルマークの判断が変わってきます。
健康保険法
【傾向】
近年は、数字の問題がほとんどで、過去5年間で25空欄中17空欄が数字絡み(68%)。
法改正点や過去未出題の数字が多く無勉層は全く歯が立たず高確率で補正されますが、スクール層でも改正の勉強を怠ると結構危ないです。
特徴としては、他の科目と同様に複数テーマ化が進んでいますので、全滅(0点)の可能性は低くなっています。
それは同時に「1点補正」の可能性が低くなることにもなるのですが・・・
~過去の救済年(★は1点救済の年)~
平成29年→2空欄が数字の問題。現物給与の価額、都道府県単位保険料率の調整、訪問看護療養費、健康保険組合の規模要件
平成28年→3空欄が数字の問題。高額療養費の数字の問題と訪問看護療養費の複数テーマ
平成27年→5空欄が数字の問題。特例基準割合の改正点が出題。複数テーマ。
平成26年→4空欄が数字の問題。特例退職被保険者が改正前の駆け込み出題。複数テーマ。
平成25年→3空欄が数字の問題。すべて当時の択一未出題論点。複数テーマ
平成22年→2空欄が数字の問題。任意継続被保険者ワンテーマの問題。
平成20年★→調整保険料率の算定方法ベタ張り条文。知らなければ全滅。この頃からダブルマークの有効性が話題に。ワンテーマ。
平成16年★→70歳以上の高額療養費の計算問題。一つ間違うとドミノ倒しで全て間違える。選択式試験導入後の初の「1点」補正が行われた。ワンテーマ。
【予想】
▼健康保険法▼
◎→食事療養・入院療養の標準負担額
◯→患者申出療養
▲→国庫負担・国庫補助
【補正】
★★★→補正に期待をもてる
過去の救済ランクングをみると、過去17年で8回の補正が行われています。
健保も、数字や改正箇所からの出題が多い科目です。
数字と改正に対する耐性が極めて低いのが無勉層の2大特徴であり、スクール層が難しく感じほどの問題であれば、無勉層が想像以上に平均点を押し下げてくるので、まず救済が発動すると思ってよいでしょう。
いわゆる無勉層の破壊力というもので、くわしくはこちらにまとめています。
過去2回しか発動していない「1点救済」が健保で2回も行われていることが、その証左ともいえます。
しかし、複数テーマ化及び合格基準の公開に伴う追加補正の廃止の2点から「1点救済」が行われることは今後は期待しない方がよいでしょう。
以上、健康保険法でした。
次回は、過去の救済ランキングでトップの救済界の絶対王者として君臨(ただし健保に抜かれそう)する厚生年金保険法についてまとめます。
本試験後の各スクールの解答速報&合格ライン予想のまとめはコチラ

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