社会保険労務士試験合格を目指す皆様、こんにちは。
社労士受験生の最後の壁として立ちふさがるのが「選択式の労働に関する一般常識(選択労一)」です。
社労士試験は地道な努力によって必ず「合格ライン」に到達します。ただ、最後の最後「選択労一」を突破できるかどうかは運要素が強いです。

そこで今回は、選択労一の対策について考えてみたいと思います。
【選択労一】統計からの出題が中心
出題傾向からみましょう。
近年、選択労一は労働統計からの出題が中心になっています。
28年の本試験でも5空欄すべて統計からの出題でした。
ABCの空欄は、試験委員の藤村博之先生の著書「新しい人事労務管理」からの出題でした。なお「新しい人事労務管理」からは平成23年の労一選択でも5空欄出題されています。また平成33年くらいに注意が必要ですw
一方で、DEについては、厚生労働省が発表している統計資料からの出題でした。したがって、今後も統計資料への対応が必要となりますが、その量は膨大です。この直前期に及んでその全文を読んでいる時間もなければ、記憶する容量も残っていないはずです。
そこで労一選択対策は「当日の閃きで勝負する」という対策をとらざるを得ない現実的状況があります。効果があるかどうか不明瞭な選択労一対策に時間をかけずに、確実に得点につながる勉強に専念するというのは一つの戦術です。
それでも、「時間はあまりない、でも完全に運任せにはしたくない、運要素を少しでも減らしたい」という場合は、「報道発表資料」に目を通しておくことをオススメします。
狙い目は「報道発表資料」
「報道発表資料」は、報道関係者向けに作成された統計の調査結果の概要を1枚のプリントにまとめたものです。全文は無理でも、1枚くらいなら目を通せるかもしれません。
実は、28年の本試験問題も、DEについては、「報道発表資料」に掲載されている内容から出題されています。
以下が28年の選択労一のDEです。Dは「労働組合基礎調査」、Eは「組合活動実態調査」からの出題です。
そして、以下が「労働組合基礎調査」、「組合活動実態調査」の報道発表資料です。
28年の労一の合格基準点は2点ですから、報道発表資料の勉強で2点とれていたことになります。
もちろん1枚プリントでも覚えるのは大変ですし、次も出題されるとは限りません。
それでも「気休めでもいいから何か対策しておきたい」という気持ちが強ければ、時間をあまり掛けずにできる対策として「報道資料発表」に目を通しておくことをオススメします。
このサイトでも、注目の「報道資料発表」について今後紹介していきたいと思います。