社会保険労務士試験合格を目指す皆様、こんにちは。
この時期、模擬試験など五肢択一で問題を解く機会が増えます。その際に多くの受験生にとって悩みのタネになるのが「ニ肢に絞った後の正解率をいかに高める」かです。
根本的な対策は、反復練習で既存の知識の精度を高めるということになります。
模擬試験などでニ肢に絞った後に間違えた問題は精度がイマイチということです。「本番前に見つかってよかった」と考えて、重点的な復習項目としましょう。
その上で、ニ肢に絞った後の正解率を高めるテクニックをご紹介します。
「ニ肢に絞る」場面は次のように3つあります。
●既知の肢と既知の肢が残ったとき
●既知の肢と未知の肢が残ったとき
●未知の肢と未知の肢が残ったとき
それぞれの場面に応じた対処法をみてまいりましょう。
既知の肢と既知の肢が残ったとき
組み合わせ問題や個数問題を除くと、「ニ肢に絞る」ということは○の肢と×の肢が残るということです。
その際、○の肢を「正しい」と判断するのは「誤っていることが書いていない」という不存在の証明(いわゆる悪魔の証明)になるため、やや難しさがあります。
一方で×の肢を「誤っている」と判断するのは比較的容易です。
そこで、ニ肢に絞った後は、より×の根拠が強い肢を×として、その反射効果でもう一方を○としましょう。
×の根拠が強いとは次のとおりです。
・数字が間違っている
・「いかなる場合においても」「されることはない」と言い切っている
・過去にも引っ掛けられた言い回しである
・文章が短い
逆に次のような場合は×の根拠にしてはいけません
・問題文に書いていないこと(原則に対する例外など)
・かっこ書きの中の文章
既知の肢と未知の肢が残ったとき
最初、既知の肢が×だと判断する
↓
未知の肢をみると、なんとなく×のような気がする
↓
ということは既知の肢は○なのか判断する
↓
解答を変えて失点する
というパターンが大変多いです。未知の肢に引きづられるパターンですね。
これを防ぐ方法として既知の肢だけ正誤判断を行う、未知の肢を正誤判断しない、という方法があります。
既知の肢が○であれば未知の肢は自動的に×、既知の肢が×であれば未知の肢は自動的に○という特定の仕方です。
未知の肢と未知の肢が残ったとき
これは考えるだけ時間のムダですのでw、お好みの方を選んで下さい。
即決するためにあらかじめパターンを決めておきましょう。
ちなみに管理者の中では、問題文が長いのは○、短いのは×の法則というものがあるので、この法則に従い○×と即決する方法もありです。
以上「ニ肢に絞った後の正解率をいかに高める」かについてでした。