社会保険労務士試験合格を目指す皆様、こんにちは。
この時期、「完全初心者で最近勉強をはじめたばかり」という方は、「来年の試験に向けてじっくり腰を据えて勉強しよう」と考えて、今年の試験をパスする方も多いです。ただ、それは、非常にもったいないことです。
前回の記事でその理由の2つ目をご紹介しましたが、今回は理由を3つ目をご紹介します。
理由③-やり方次第で今年合格できる!
平成28年の社労士試験の合格発表の際に、合格基準点の考え方が公表されました。
総合得点の基準は全体平均点に連動、科目別の基準点は得点分布によって補正がはいるか決まるというルールです。合格基準について詳しくはこちら。

この結果、平成29年の社労士試験の択一式の合格ラインは45点以上となりました。
平成28年の試験の合格ライン42点以上から3点アップしています。
平成28年の試験で42点という低い点数になったのは、択一式の試験時間に午後に移って、長丁場の試験の後半に、気力、体力ともにロスした状態で力を発揮することが難しかった受験生が多かったことが原因と思われます。
70点満点に対して60%の合格ラインというのは、国家試験としては最低ラインです。運営側としても体裁を保つために、これ以上下げたくないと考えたはずです。
ただし、全体平均点に連動し機械的に決定すると公表してしまった以上、裁量で調整することはできません。
そこで問題を易しめにして全体平均点を押し上げる方向に動くのではないかと予想しました。
すなわち、試験委員に問題作成を発注する際に、過去問からの出題比率を増やすように指示がでていたのではないかと思われます。
結果、次の平成29年の試験では、問題は易しめになり、事例や個数問題が減り、得点が取りやすくなり、全体平均点が押しあがったため、合格基準点も3点アップしました。
つまり、問題が易しければ合格ラインは上がり、問題が難しければ合格ラインは下がりますので、毎年求められる知識水準は同じなのです。
その合格に必要な知識水準に、完全初心者が今から勉強をはじめても、やり方次第で5か月弱の期間で十分合格ラインにのることができると思っています。
5ヶ月弱の勉強で合格ラインにのるために
そのやり方のポイントは次のとおりです。
①インプットの時間は短くして過去問アウトプットの時間を多めにする
②択一式の勉強にほぼ特化する
③選択式の勉強は8月から、内容は最低限で(目的条文と各スクール模試の問題)
インプットの時間を短くするためには、講義を利用した方が理解が早いですが、講義時間100時間かかったりとかですと、講義を聴くだけで終わってしまいます。一方で、書籍での勉強は、自分で読んで、考えなければいけないので、やはり時間がかかります。
ただ、最近は、短い時間でも網羅性のある講義を展開しているコンテンツもありますので、利用を検討してみてください。
以上、勉強をはじめたばかりの完全初心者が今年の試験にチャレンジした方がいい3つの理由でした。