今回は、平成30年(2018年)社会保険労務士試験の選択式試験の出題予想と補正(救済)についてのまとめ第2弾(労災保険法)です。テンプレは以下のとおり。
【傾向】出題傾向をまとめます
【予想】出題予想です(3段階評価)
◎→本命(大原やTACなどの大手スクールの殆どが出題予想)
○→対抗
▲→大穴
【補正】補正(救済)のされやすさです(3段階評価)
★★★→補正に期待をもてる
★★→どちらともいない
★→補正に期待しない方がよい
補正(救済)のされやすさによってダブルマークの判断が変わってきます。
労働者災害補償保険法
【傾向】
以前はアンパイ科目でしたが、近年は合否を分ける科目となることが多いです。
特徴は、隔年で難しくなることです。
以下の通り、奇数年において斜め上をいく問題が出題されています。
●平成27年→特別加入者の対象者、事業主の損害賠償との調整に関する最高裁判例
●平成25年→給付基礎日額の最高限度額についての誰も見たことがないような条文のベタ張り問題
●平成23年→最高裁判例を受けての外貌醜状の障害認定の見直し(卵と10円)
●平成21年→最高裁判例を受けての通勤災害の保護の範囲の拡大
最高裁判例を受けての問題は試験委員の小畑史子先生の作問ではなかろうかと。隔年現象は選択式担当がローテーしているからであろうかと。
さらに、平成21・23・25年は1問1テーマですが、平成27年は1問2テーマとなっています。これは1問1テーマであると、そのテーマを知らなければ全滅→不合格フラグがたつことになるので、試験委員側も配慮してのことでしょう。
このような傾向を踏まえて、平成28年は難問の谷間の年ということで比較的簡単な問題が出題されるのではないかなと予想した結果、当サイトで○印予想した過労死認定基準が出題されました。
基本的な数字の問題で多くの受験生が難なく突破できたようです。
と、すれば平成29年は難問の年と予想したのですが、この予想は外れてもらいたい、と思っていました。
選択式試験は、あくまで「基礎力を問う試験」です。昨年のような選択式の難問で受験生の半数近くが涙を飲むような問題ではなく、合格レベルにあれば確実に得点できる定番の論点を出題して頂きたいと思うのです。
とブログに書いたところ、平成29年は、超基本論点が出題され、多くの受験生がホッとしたというい経緯があります。
なお、このブログを試験委員の方が見たから簡単になった可能性は、0.000000%でしょう。
以上の経緯から、平成30年は「1年遅れの難問」がくる可能性があります。
【予想】
▼労働者災害補償保険法▼
◎→国・行橋労基署長(テイクロ九州)事件(平成28年7月8日)
◯→電通事件(平成12年3月24日 )
▲→精神障害認定基準
【補正】
★→補正に期待しない方がよい
過去の選択式の救済(補正)をみると、それなりに補正が行われています。
にもかかわわらず、★としたのは「あともう1点引き下げて欲しい」というところで、補正が行われないからです。
●平成27年→「2点以上」補正の可能性が高いといわれる中での補正なし
●平成25年→「1点以上」補正の可能性があるといわれる中での「2点以上」補正
●平成23年→「1点以上」補正の可能性があるといわれる中での「2点以上」補正
●平成21年→「1点以上」補正の可能性があるといわれる中での「2点以上」補正
やはり、労働基準法と同様に最高裁判例関係の問題が多く、無勉層がそれなりに点数を取ってくることが平均点を押し上げているのでしょう。
次回は、救済が欲しいときは救済がなく、救済がいらないときに救済がくる「雇用保険法」についてまとめます。
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