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2016年8月1日に立ち上げたこのサイトですが、立ち上げ当初からご覧頂いている方、本試験後や発表後からご覧頂いている方、今日初めてご覧頂いた方、すべての方々に感謝申し上げます。
さて、記事の本編です。
社会保険労務士試験を受験された皆様、こんにちは。
社労士試験 平成28年(2016年)の合格発表が11月11日(金)があり、試験の概況が次の通り公表されています。
●合格者数→1,770名
●合格率→受験者39,972人で4.4%(過去2番目に低い)
●択一合格基準点&救済科目→42点以上(常識、厚年、国年は3点以上)
●選択合格基準点&救済科目→23点以上(労一、健保は2点以上)
合格者数、合格率をみても非常に厳しい試験であったといえるでしょう。
平成28年(2016年)の社労士試験合格発表の総まとめ【みんな観てる!】
その理由との一つとして、選択労働一般常識に関して2点以上救済が入ったものの、択一上位層の方でも1点をとっている方が多かったことが挙げられます。
労一1点の方の人数は11,326名です。このうち択一42点以上であった方は、かなり多かったのではないでしょうか。
救済基準を満たせば労一であっても2点以上救済が入ることが基準の公開によって明らかとなりました。救済ランキングでも最下位ではあるものの、2年連続で救済がはいっています。
ただ、平成27年や28年のような2点確保さえ難しい問題が出題されることを考えると、やはりこの試験の最後の壁は選択労一であることに変わりはなさそうです。
今回は、平成28年の労一の得点データの分析と平成29年に向けての労一対策の考え方をまとめています。
【得点状況】選択式 労働一般常識の分析
次の表は、当サイトで10月3日に紹介した労一の救済予想のデータに、今回公表された本試験の得点データを追加したものです。
管理者の推測では、2点以下割合50%以上、かつ、1点以下割合30%以上を満たしており、今年も従来の補正基準を適用するならば「2点以上」救済の可能性は極めて高い、しかし、「1点以上」補正は難しいと予想しました。
「1点以上」補正のためには、原則基準だと「0点割合30%以上」を満たさなければならず、この基準は、それに該当することは今後ないであろうというレベルのハードルの高さとなっているからです。てか、絶対超えられないでしょ!
と、ごく自然に何の違和感もない形で自分語りが行われましたがw、実際の本試験データもほぼ予測通りの平均点と得点分布となりました。
0点の割合は8%と救済ライン遠く及ばす1点以上救済は入りませんでした。
すなわち、今後の社労士試験でも、どんなに難しい問題であっても必ず2点以上はもぎ取らないといけないというわけです。
労一は結局運ゲーなのか?
平成28年の労一の問題も運の要素が強い問題でした。
「考えれば解答を導ける」という声もありますが、解答につながる思考を合否のかかった本番という極限状態の場で閃くことができるかが、やはり運なのです。詳しくは労一所感にまとめています。
腕前に関係なく運でクリアできるかどうか決まるゲームのことを運ゲーといいます。もし、ゲームの途中まではレベル上げゲーなのに、最後のラスボスを倒せるかが運で決まるというゲームがあれば、確実にク●ゲーの烙印を押されて、100円ワゴンに直行は不可避です。
社労士試験も運ゲー要素が強い試験という見方がさらに強まれば、チャレンジする方が減っていきます。社労士という資格は、人生を生きる上での有益な情報がパッケージになっているとってもよい資格なのにもったいないことです。
できるだけ実力が反映されやすい状況、例えば、選択式を1科目10問にするとか、基準点を引き下げるとか、記述式に戻すとか、法律を改正しなくてもできる範囲内での見直しの検討をして頂きたいのですが、なかなか実現への道のりは遠いと思われます。
であれば、運の要素があると覚悟を決めつつ、できるだけ運の要素を減らしていく方策をとった方がよいでしょう。
運の要素を減らすには「浅く広く」
その一つの方法が、統計用語の意味をイメージするということです。
たとえば、平成28年の問題でいえば、労働費用の用語の定義を知っていれば、細かい数字を知らなくても推測で正解率を高められた可能性があります。
また、単位労働組合というのが企業内組合(いわゆる御用組合)というイメージがあれば、あまり積極的な勧誘活動はしてないかもなという推測が働いたかも知れません。
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もちろん、来年も労働統計から出題されるとも限りませんから、統計対策に偏らずに、今年未出題の女性活躍推進法なども注意ですけどね。
労一対策のカナメは「浅く広く」ということです。詳しい出題予想はコチラの記事でまとめてます。
