社労士受験生の皆さん、こんにちは。
ユーキャンの得点データから受験者全体データの推測をしてみたいと思います。
今回は択一の科目別基準点の補正(救済)の可能性です。
【択一式】過去15年の救済の実績
択一式の科目別基準点は4点以上です。それに救済が入ると3点以上となります。
毎年何かしらの救済がある選択式に比べて択一式の救済は殆ど行われていません。過去15年での救済の回数は全科目トータルでも9回で、過去10年間で1回です。
これは、科目別の最低基準点が選択式の60%(5問中3点)に比べ、択一式は40%(10問中4点)とクリアしやすくなっているのが大きな要因です。
というか、そもそも選択の60%が最低基準点として高すぎるだろという感じです。選択式はグルーピングすれば4択になり、サイコロ点1.25点(25%×5問)を切り上げて2点→サイコロ点超の3点が基準点ということだと思いますが、国家試験の最低基準点として厳し過ぎるので、見直しを検討して頂きたいものです。
話を戻しまして、択一の最低基準点はクリアしやすいために、救済実績も少ないという状況になっています。
では択一式の科目別基準点の救済基準はどういったものでしょうか。
【択一式】科目別基準点の救済基準
選択式と同様に、択一式でもその得点分布で決まります。救済基準は次の通りです。
かつ
②2点以下割合が30%以上
10点満点で受験生の半分以上が3点以下の得点を取るというのは、正直考えづらい気がしますが、実際はどうなのでしょうか。
昨年のTACと本試験全体データの得点分布は次の通りとなっています。
健康保険法が結構迫っていますね!
2点以下30%も2点以下50%も後一歩でクリアするというとこまできています。やはり、社会保険科目に弱い無勉層が得点分布を大きく押し下げているのでしょう。
それでは、今年、昨年の健康保険法より得点データの低い科目はあったのでしょうか。
筆頭候補は国民年金です。
【択一式】国民年金救済の可能性
以下は、TACデータの昨年と今年の比較です。
27年健保より28年国年の方が悪化しています。
平均点では、5.2点→4.8点、2点以下は2.6%→13.4%、3点以下は18.6%→26.8%です。
またユーキャンデータも国民年金平均点3.8点となっており、受験者全体のボリュームゾーンは3点と思われます。
27年健保で救済基準にあと一歩まで迫ったわけですから、さらにデータが悪化している28年国年は救済の可能性は十分といえます。
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