社労士試験 平成29年(2017年) 合格ライン&救済予想まとめ⑥健保

社労士受験生のみなさん、こんにちは。

選択式の科目に補正(救済)が入るかは、無勉層の動向が鍵を握ります。

この無勉層の動向は、TACなどのスクールが集計しているデータとは乖離があります。

いわゆるスクール層と無勉層の乖離幅が科目によって異なることがはっきり示されたのが、平成28年の雇用保険と健康保険です。

平成28年の雇用保険はこんな感じの得点分布で救済されず

平成28年の健康保険はこんな感じの得点分布で救済されたわけです。

乖離幅は、TACとユーキャンの間の角度をそのまま延長させる感じで予想することになります。ただ、ユーキャンは集計の抽出対象が変わったということで、ややスクール層寄りのデータになっていることも加味しなければいけません。

今回は、救済候補の一番手、さらに無勉層の圧倒的破壊力が期待される健康保険法(健保)の救済について検証します。さらにもうひと伸びあるか?

まず健保の過去の救済実績は次の通りとなっています。

【健保】過去の救済実績

過去の救済実績は、過去16年中回ということで順当に?救済が発動しています。

過去15年の救済科目ランキングはコチラ

健保は、数字や改正箇所からの出題が多い科目で、数字×改正×社会保険に対する耐性が極めて低い無勉層の属性弱点をついており、厚年と並んで無勉層の破壊力が発揮されやすい科目です。スクール層が難しく感じる問題であれば、無勉層が輪をかけて得点分布を押し下げてくるので、まず救済が発動します。

過去2年の試験も同様でした。

平成27年・28年のスクール層と受験者全体のデータ比較

平成27年はスクール層にとってもなかなか難しい問題で、健保救済に救われた合格者も多かったと思います。

スクール層データだけで平均点は3点を割っており、苦戦したことがわかります。

スクール層でも手強かった昨年の健保に無勉層が対応できるはずもなく、無勉層データが加わった全体平均点は2.8→1.9、1点以下は15%→40%、2点以下は36%→67%までいきました。数字5つの破壊力は抜群です。

一方、平成28年はどうでしょう。

数字の空欄が3つありました。
数字が解答のABCはスクール層と無勉層でかなりの差がつきました。スクール層にとってはキタコレ問題でしたが、無勉層は対応が難しかったでしょう。

Aについては252,600円を÷0.3して842,000円という導き方はいかにも受験テクニック的な話で、無勉層はそんなテクニックは知りません。Aがわからないと、BCもドミノ倒し現象で失点しますので、無勉層のABCの正解率は相当低いのではないでしょうか。

DEは訪問看護療養費の主語の問題でややこしい部分ではありますし、これも正解率は低いです。特にDはスクール層でも得点が難しかったようです。

これらの結果、無勉層の破壊力が遺憾なく発揮され、救済基準に楽々達するに至りました。
無勉層データが加わった全体平均点は3.3→1.9、1点以下は14%→48%、2点以下は22%→62%までいきました。

とはいえ、勝ち負けのレベルにいる上位得点層の方は平成28年の健保は3点割ることはほとんどない内容であったため健保が救済されてもだれも得しないというという状態になりました。

そして、平成28年に試験データが公表されて分かったことは、いわゆる無勉層が受験生の半数を占めるという事実です。

詳しくはコチラから

平成29年スクールデータからの乖離の考察

まずTACの平均点をみると、救済が行われた過去2年と比べて最も低いです。

それはスクール層にとってもADが難しく、実質3点満点の状態になっているからです。
すなわちスクール層のボリュームゾーンが2点~3点になっているため、平均点も2点台になっているわけです。

ここで無勉層も同様にボリュームゾーンが2点~3点ですと、1点以下30%以上の基準を満たさずに、救済が発動しない結果になります。

スクールデータが平均点2点台であったのに救済が行われなかったH27年の労災、平成28年の雇用もこの「スクールそこそこ×無勉もそこそこ」→救済なしパターンです。

平成28年雇用については詳しくはコチラ

しかし、今年の健保と27年労災、28年雇用と決定的に異なる点があります。
それは、「数字×社会保険」という無勉層の属性弱点をついているからです。数字2つは地味に効きます

その上で、無勉層は今年の健保をどれくらい得点できるのか、空欄別に検証します。

まず、ADは無勉層も似たような出来栄えでしょう。

BCについては、実質8択という点がポイントです。無勉層にとっては、4分の1が8分の1になるため、自ずと正解率が下がります。内容的にも、習っていないと難解な内容ですので、正解率を押し下げるでしょう。

Eについては、スクール層にとっては余裕ですが、無勉層にとっては、3,000か、5,000の2択に絞ってエイヤっ!でしょうから受験者全体の正解率は70%程度でしょう。

つまり、BCEについては、去年ほどの超瀑下げがなくても、それなりの瀑下げ?はありそうです。

以上の予測正解率にユーキャンの平均点(集計方法の変更でややスクール層に近づいている点も)を加味すると、今年の健康保険法の全体平均点は、現状2.0点弱と予測します。

この平均点に辻褄があるように得点分布を推計すると、推計値は補正基準に該当しています。去年ほど圧倒的ではないですが、当確といえるでしょう

得点分布の推計値については、TAC・ユーキャンのデータが確定後公開したいと思います。

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